さて、このあたりで山下市長に登場願おうと思います。
山下市長とであったのは、O157集団感染事件の数ヵ月後の冬。園・市や保健所と話し合いもし、それぞれに改善を申し入れ、施設改善・看護職員の増員・衛生管理マニュアルの作成など実現したものもありました。しかし、どうしても市は保育園で園児たちが集団感染したことに対して責任を認めませんでした。
途方にくれていたとき、「さくらの会」のメンバーの友人のつてで来てくださり、活動の進め方から訴訟の手続きまで相談にのってくださったのが弁護士の山下さん・・・つまり山下市長です。
一方山下さんからは、当時、代表をつとめておられた「高山第二工区の開発の是非を問う住民投票の会」への参加を呼びかけられました。
今でこそ、子どももそこそこ大きくなりましたので、さほど頻繁に通うことのなくなった高山ですが、当時は休日ごとに「たんけん」し、「ひみつきち」を作って遊んでいたところです。その自然豊かな高山を、採算の見込みもなく次世代に借金を背負わせて開発するというのです。自然保護の観点からはもちろんのこと、税金の使い道という点からもとても納得できるものではありませんでしたので迷わず参加しました。
「高山住民投票の会」の横断幕を書いたり(実はレタリングが得意なのです。)、山下さんや「さくらの会」の仲間と真夏の炎天下チラシを各戸配布したり・・・。住民投票条例の制定の請求運動は署名集めもさることながら、そこにいたるまでの過程、つまり住民に問題を周知してもらうための広報活動も大変です。高山が開発の対象になっていたことさえご存知でなかった方がほとんどでした。
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