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塩見まきこの活動日記 katudo403.exblog.jp

塩見まきこの日々の活動をご報告


by shiomi-makiko

当たるも八卦当たらぬも八卦のコミュニティ構築予算

 先週10日から12日までは予算委員会が開催され、3つの分科会で、令和7年度生駒市一般会計補正予算(第2回)の主に次のような事業についてそれぞれ審査しました。
●経済建設分科会
 ・新しい地域コミュニティ構築推進事業 約4300万円
●厚生文教分科会
 生駒駅前周辺教育・福祉機能再配置(北新町にある教育支援施設とデイサービスセンター幸楽、近鉄百貨店生駒店屋上にあるRAKU-RAKUはうすの機能統廃合)に伴う費用として
 ・RAKU-RAKUはうす改築設計委託料 (3月当初予算に計上されていた幸楽の改築設計委託料に約23万円を増額)
 ・幸楽の用途変更に伴い不要となった高圧受変電設備設置工事の減額 △750万円
 ・幸楽廃止後、令和9年4月の開校を目指す学びの多様化学校(不登校児童生徒を対象に特別の教育課程を編成できる学校)の設計業務 約1660万円
 ・社会福祉協議会が行っているフードドライブ事業支援補助金 120万円
●企画総務分科会
 ・令和6年度決算剰余金の基金積み立て 公共施設等総合管理基金に約4億6800万円、北部地域整備促進基金に3億円
 ・地方債の繰上げ償還等 約3億8000万円
 ・篤志寄附基金への積立 1億3000万円
 ・生駒駅周辺自動車駐車場の指定管理業務の債務負担行為の設定 令和7年度から 令和12年度までで 約5億8800万円

 このうち、新しい地域コミュニティ構築推進事業は、自治会における担い手不足、加入率の低下が課題となる中で、現役世代を中心に、顔の見える関係づくりを進めることで、自治会などコミュニティの活性化を図るとして、モデル地区を設定してアンケート調査やワークショップ、イベントを開催するほか、デジタルツールを用いて新しいつながりを生むとのことです。
 課題はとてもよく理解できるのですが、現役世代の自治会への加入率の低さは、その世代にとって負担に見合うだけの魅力がないからでしょう。
 日々仕事や子育てに忙しく、余暇は家族と楽しみたいから地域のイベントには参加するけれど、企画運営したり、まして役員なんて面倒なことはしたくないというのが本音ではないでしょうか。
 といっても、この負担感は昔も同じであったはずで、「ご近所つきあい」上、摩擦を避けるために、入るのがデフォルトだと思って自治会に入っていただけで、今や共働き世帯が増え、地域での滞在時間も短く、自治会に入らなくても後ろめたさを感じなくてもよくなってきただけでしょう。
 そして、昔は現役世代であっても、比較的、時間を融通しやすい地主さんや自営で暮らしておられた方が中心となって自治会を運営されてきましたが、拘束のある会社勤めでは、それもままなりません。いきおいリタイア層が中心にならざるをえないわけですが、そのリタイア年齢が今は定年延長でどんどん上がり、地域デビューも遅くなりがちです。
 とりわけ生駒市の場合、行政の自治会への依存度が高く、市からいろんなことを依頼してきます。(「市役所からの水色の封筒が来るたびにぞっとする」とおっしゃっていた自治会長さんも。)そして、それだけでは飽き足らず、イベントを開催したらそこに補助金までつけて介入してきます。
 幾重にもコミュニティをつくっても、運営はいつも同じ顔触れ。その方がおられなくなったら、活動量はさがります。
 イベントを開催しても自治会の加入率に結び付かないことは実証済みでしょうに、このうえ、さらに負担を増すことをするのでしょうか。

 しかも、この取組をやったところで、新しいコミュニティが構築できるかどうかは未知数であるというのが市の答弁です。
 当たるも八卦、当たらぬも八卦、成果が出るかどうかはやってみないとわからない、こんな雲をつかむような話に乗れと言われても…。

 17日の予算委員会では改正議員(絆)からこの事業費を削除する修正案が提出され、賛成多数で修正案が可決しました。
 採決の結果は次のとおりです。(敬称略。山下委員長(生駒市議会公明党)は採決に加わらず。)
 修正案に賛成:白本・吉村・改正・森・橋本(以上、絆)
        浜田・竹内(以上、日本共産党)
        芦谷・辰巳(以上、日本維新の会)
        福中(いこま未来の会)
        神山・加藤・中尾・中嶋・高杉・塩見(以上、無会派)
修正案に反対: 惠比須・成田(以上、生駒市議会公明党)
        伊木・梶井(以上、無会派)

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by shiomi-makiko | 2025-09-18 02:52 | Comments(0)