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塩見まきこの活動日記 katudo403.exblog.jp

塩見まきこの日々の活動をご報告


by shiomi-makiko

生駒市職員採用試験の闇

 一昨日で決算審査特別委員会の4日間の日程を終え、昨日は討論通告を4本提出してきました。
 今日から少しずつ、決算審査で指摘した問題をご報告していこうと思います。

 まず、採用試験について。
 令和3年度の社会人枠採用試験の結果についての行政文書開示の問題については、8月のブログ「生駒市政、もう一度大掃除する時期に来ているのでは?」でお知らせしたとおりです。
 
 情報公開は、市民の知る権利を無視した開示をしたことで、審査会も当方の主張を退けざるをえなくました。(採用試験の結果を開示しているのに、どこの世界に受験番号だけ開示する行政がありますか?行政は、請求人の知りたい情報をきちんと聞き取り、それに真摯に対応すべきですが、市民を煙に巻いて裏で「してやったり」とほくそ笑んでいる今の生駒市には誠実さを微塵も感じることができません。)

 しかし、行政がそういう態度なら、こちらも対抗します。
 決算審査特別委員会から、令和3年度職員採用試験の結果を受験番号をシャッフルし、受験者の名前をA、B、C…と仮名にしたうえで3次試験の審査員ごとの評価点を、資料請求しました。これなら、個人と点数が紐づけられることもないので出せるはずです。
 ところが、これですら提供がありませんでした。ここまでして出せない理由って何なんでしょう?
 これに対して市は「面接官ごとにメリハリをつけて評価していただきたいのに、審査員の点が開示されると、メリハリのある点がつけにくくなり、審査員ごとの評価の点数幅が小さくなるという懸念がある。」という答弁。
 審査員によって点数が異なるのは当たり前ですが、公開することで委縮するというのは、これまではひとりの審査員がほかの審査員より極端に大きな点、小さな点をつけることができていたけれど、それができなくなるということなんでしょう。メリハリといっても、審査のポイントは明示されているでしょうし、審査員は複数名いるので合計すれば振れ幅はそんなに大きくならないでしょう。それ以前に評価点を開示するくらいで委縮して点数が変わるような審査員は、ご自身の評価に自信がなく、審査員としての資質に欠けると言わざるをえません。

 さて、ここでさきの8月のブログでご報告した、受験者のひとりが試験期間中にご自身の主宰するYouTube企画に市長を招待して生駒市と市長をヨイショしていた件について質しました。
 市長曰く、「その方が採用試験を受けているとは知らなかった、最終面接で初めて知った。(信じられます?)しかし、知っている人が最終面接に入っていたことは、これまでにもあったし(やっぱりあったんだぁ。知っていましたけどね。)、自分以外の面接官でもそれはありうる。」と。
 しかし、ほかの面接官と異なり、市長は唯一選挙を経て就任する公職者です。李下に冠を正さず。情実採用が疑われる行為は厳に慎むべきです。これを指摘すると、市長も疑念を持たれないようにしたい、と。
 疑念を持たれないようにするのであれば点数を開示するのが一番の方法ですが、それをしないということで、残念ながらますます疑念を抱くことになってしまいました。
 (ここまでのやり取りは コチラ の動画をご覧ください。ただし、動画は議事録ができると消えてしまいますので早めにご覧ください。)

 お昼休憩を挟んで、さらに、市長は採用面接本を自ら執筆し出版していることにも触れました。何部売れたかは、あまり多くないと言いながらお茶を濁されましたが、生駒市の職員になろうと思う受験者なら、当然このご著書を読んで試験に臨まれるでしょう。
 これに対して市長は、本の内容を長々と語りだし、生駒市の採用試験に特化したものではなく普遍的に公務員に求められる力について書いたものなので法的にも倫理的にも問題ないと答弁。
 しかし、本の中身は関係ありません。販売部数の多い少ないも関係ありません。市の採用試験を自らの印税収入の舞台にすることじたいが問題で、それを問題に感じていないという倫理観のなさが行政のトップとしても政治家としても資質に欠けると言わざるを得ません。
 この私の指摘について、市長は「悪口」だといい、金もうけにしているというのは私の「妄想」で「少数意見」として受け止めるとおっしゃいましたが、結果として、そして事実として採用試験に入れば市長が儲かっているのです。
 
 生駒市政治倫理条例第4条第5号には「市職員の採用に関して推薦又は紹介をしないこと。」と言う規定があります。
 推薦、紹介ですら禁じられているのに、自ら面接官になって採点までするのは論外です。政治倫理条例もまさか首長が試験官になるなんて想定していませんでしたから、この書きぶりにとどまっています。だって50年の生駒市の歴史のなかで面接に入るようなのは、小紫市長が初めてですから。
 

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by shiomi-makiko | 2022-09-28 04:30 | Comments(0)