昨年度、生駒市では首都圏PR・人事改革・教育改革・収益確保・観光企画・ICT推進・地域活力の7つの分野で「プロ人材」を採用するといって社会人対象の採用試験を実施しました。(令和2年度入庁)
1分野につき「1名程度」を採用予定のところ7分野13人が合格し、4月から首都圏PRを除く6つの分野で9人が入庁しています。
生駒市では市長自ら最終面接の面接官になり、採点まで関わっているので、議会の一般質問でも市長がFacebook等で友達になっている受験生は、名前を伏せたところで顔を合わせればすぐにわかるし、市長が面接に入るべきではない、ということを申し上げていましたが、面接に入ることをやめません。
結果、以前のブログでも書きましたが、この人は採用されるんだろうな、と思う方が予想通り採用されているということもあり、3月末に面接試験の採点結果を開示請求していました。
このうち3次試験(最終面接)にはそれぞれの分野につき3人の面接官が採点していることがわかりましたが、たとえば「首都圏PR]の分野では、下の写真のように面接官②が2番目の受験者と3番目の受験者に対して「あまり採用したくない」の意思表示の70点をつけていますが、面接官①が3段目の受験者に90点をつけて「1名程度」のところ、3人とも合格しています。3人の面接官のうち面接官①がとりわけ強い力を持っているように見えます。
こういう不自然さがあったため、先月下旬にこの採用結果のもとになったそれぞれの面接官の評定表を改めて開示請求しましたが、本日、それが開示されました。
その結果がこれ。
これで面接官①は小紫市長だとわかります。
それにしても見事な「のり弁」状態ですね。採点のすぐ右横はチェックポイントです。メモ程度のものでしょうが、採点の元になるものですから、これを開示しないっていうのはありえないと思います。さらに右のコメントだって印象や気づいた点を記入する欄なんですから、受験者が特定される情報以外はすべて開示されるべきではないでしょうか。
そして、もうひとつ気になるのが、採点欄に記入された点がまるで蜘蛛の死骸みたいにペンでくちゃくちゃと塗りつぶされて別の点をチェックポイント欄に記入しているところです。書き誤りは誰にもありますが、訂正するたびにこんな塗りつぶし方しますか?また、3人目の本来点数を入れるべき箇所は空白で、右横に「90」とあります。空白にしておくのもおかしいのですが、この「90」の字体、どうも市長の筆跡ではなさそうなのです。
次の写真のように、「人事改革」の市長の評点表の「9」の字を見ても、「ICT推進」の評点表の「9」の字を見ても、最後は払わずに止めるのが市長の書きグセです。また「0」も字も、市長のは隣の数字と天地を揃えて大きく書くのが書きグセです。どうやらあとで別の人が書き足したようです。本来書くべきところが空白であることと併せて不審です。
それにしても市長の評点表だけが「教育改革」を除くすべての分野において点数の書き換えの痕跡らしき「蜘蛛の死骸」があるのです。(下の写真の右が市長の評点表、真ん中が面接官②、左側が外部面接官。)面接官3人の評点を突き合わせた結果、最後に面接官①の点だけ書き換えているなんていうことはないですよね。
いや、そんなことはないと信じたいですが、作為的でなかったとしても一度つけた点をこんなに頻繁に書き直さなければならない面接官って、チェックポイントをちゃんと押さえたうえで評価しているのかしら?それはそれで面接官としての資質に不安があります。
全国1025人の受験者の中から選考されたのに最終面接でこんな不透明なことをされたら堪らないですよね。当然のことながら、この部分開示決定に対して不服申し立てをします。