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塩見まきこの活動日記 katudo403.exblog.jp

塩見まきこの日々の活動をご報告


by shiomi-makiko

奈良県知的障害者施設協会からの質問書に対する回答

 生駒市ホームページの「市長日記」生駒山麓公園指定管理業務に関する朝日放送「キャスト」の報道(7月22日放送分)に対する本市の見解にも取り上げられているとおり、障がい者関係団体等から申入書をいただいております。 http://www.aohani.com/ 
 7月22日の都市建設委員会でも、いったいなにが目的なのか、市から現在の状況として関係団体からテレビ局や私の質問のしかたに対する批判が寄せられている旨の報告がなされましたが、委員から「それをここで報告することの意図はなにか。これ以上このこと(山麓公園の問題)についてはモノ言うなといわれているように感じる。事業者(指定管理者)に疑義があるから質しているだけで、そのことによってテレビ局が入ったのはテレビ局の勝手。議会の関与しないこと。」と発言があったとおり、議員が公益目的で行う質問を市がけん制するように私も感じました。(それくらいで追及の手を緩める塩見ではありませんが。)
 このように6月14日の一般質問時に求めてもいないことは報告するくせに、求めていた指定管理業務や自主事業の収支の精査は報告なかった(これこそ我々の税金に関わる部分なのでしっかり報告していただきたいところです)ので、再度精査するよう委員外議員として発言させていただきました。

 さて、その関係団体から申入書等をいただきましたが、ほかの団体はともかく、今回の都市公園法に抵触する行為を行っていた指定管理者青葉仁会じしんからも申入書が提出されたのには呆れてものが言えません。(委員会での市の「報告」や市長日記を見る限り、それこそ本来指導すべき立場の市と連動して塩見叩きに明け暮れているように見えます。)
 ほとんどは申入書であるため、私のなかでとどめおきますが、奈良県知的障害者施設協会からいただいた分は「質問書」であるため、その回答を以下に掲載いたします。

平成288月4日

奈良県知的障害者施設協会

会長  田ノ岡敏雄 様

生駒市議会議員

塩見 牧子

「『生駒山麓公園指定管理者事業』に関する質問書」に対する回答書

 平素は、奈良県の障害者福祉の向上にご尽力いただき、感謝申し上げます。

 さて、718日付の貴協会からの質問状に対しまして、以下のようにご回答申し上げます。

「福祉は金が儲かる・ボロい」とは何を根拠にブログにアップされているのでしょうか?公人である先生がブログという発信力のあるツールを使用し、根拠も示さず発言するのは如何なものでしょうか?

 協会加入施設の決算状況でも儲かるという言葉に該当するような事業所は無く、経営努力を行い施設の建替えや不測の事態が起こった時の対応の為に若干の余剰金を出すのが精一杯の状況であるにも関わらず、「福祉はボロい」と言った発言はショッキングでありぜひとも根拠をお示し頂きたいと存じます。

回答:もとを正せば、本件とは直接関係なく紹介した友人のことばをツイッターにあげたのを、小紫雅史生駒市長が本件と関連付けて生駒市のホームページという公的なメディアで紹介したことで市民に知られるところとなったものです。私もその後、ブログで説明しましたが、青葉仁会の生駒事業所就労支援部長の山出哲史氏にも615日に直接面会のうえ、「しくみとして可能という意味」と説明しておりますのでご確認いただければと存じます。

 多くの事業所が、「経営努力を行い施設の建替えや不測の事態が起こった時の対応の為に若干の余剰金を出すのが精一杯の状況」であることは認識しております。しかし他方で、青葉仁会のホームページで公開されている平成26年度事業活動計算書を見る限り、経常増減差額で23,800万円以上の黒字となっており、障害福祉サービス等事業収益などの事業収入額約104,700万円に対する比率は22.7パーセント以上です。これは驚くべき数値です。過去最高を更新した株式会社トヨタでも税引き前純利益は売上高の10.5パーセント(20163月期 連結)、パナソニック株式会社は連結で2.9パーセント、単体では0.1パーセントです(ともに20163月期)。

それとも青葉仁会は貴協会に加入されていないのでしょうか。

市議会という場で事業所及び障がい者の同意も得ず撮影を行った写真を、パネルとして提示し、事実とは異なった内容(特に、健常者が手際よく作業しているという差別的な発言)を公然と話たりというのは如何なものでしょうか?

 国際障がい者権利条約に向け、障がい者差別解消法や虐待防止法など法的整備が進んでいる(塩見注記:「国連障害者権利条約を批准して障害者差別解消法や虐待防止法など法的整備が進んでいる」との意か?)現状に於いて、プライバシー侵害とも取れる今回の事案に関して、当協会としても違和感を覚えました。

回答:「市議会という場」だからこそ、生駒山麓公園の指定管理者「モンベル・あおはに共同体」の構成員である社会福祉法人青葉仁会が、ピザの大量生産、出荷という都市公園法に違反する業務に障がい者を従事させるという許しがたい行為を行っていることを行政や市民に認知させる必要がありました。法令を遵守すべき市の公共施設内で行われている行為でもあり、違法性の調査という公益目的で行ったことです。議場にいる人を含め、映像を視る人からも人物が特定されない程度の「不鮮明さ」を十分に確保していると判断して提示いたしました。

 また、発言に関しては、正確には「健常者の方ばかりとお見受けしました」「手際よく作業が進んでおりました。」と述べております。「見えた」ことも「手際よく作業が進んでいた」ことも事実であり、貴協会が指摘されるような「事実と異なった内容」ではありません。

 以下、議会での私の発言を再録しておきます。

「これ、見たところですね、ここで働いている方は健常者の方ばかりとお見受けしました。非常に手際よく、作業が進んでおりました」

 市議会での質問でも明らかにしたように、社会福祉法人青葉仁会の法人の会議で執行役員が「生駒事業所でそうざい加工事業をしており、法人内の事業所や飲食店にも販売している」「生駒市との協議では、当初は、公園法があって公園の中に施設は作れないとのことでした。自主事業は、指定管理外で、クランボンとデリカに本体をおいて従たる事業所としてやっていこうと、協議して決まった。前市長の時代には、この部分を公園法から除外するという話しもありました」と言っています。

また青葉仁会が保健所に「飲食店営業(一般食堂)」とは別に、「そうざい製造業」の営業許可を施設改修工事後、新たに申請し取得していますが、これは「不特定多数の人への販売」をするためのものです。

青葉仁会は初めから都市公園法違反を承知で、それをごまかしてくぐり抜けようとしていたことが明白です。

なお、私が作業を確認した「包装室」や「調理場(加工場)」は、青葉仁会が奈良市に提出されている「指定障害福祉サービス事業者 指定変更申請書」によると「ポラーノ生駒事業所」の就労継続支援B型の作業場として指定を受けておりますが、ポラーノ生駒事業所でB型を利用されている方は、おひとりだけであると奈良市から説明を受けております。しかし「包装室」では複数人数を確認しておりますし、食堂で注文を取っておられた「デリカテッセン生駒事業所」の利用者も時折包装室に入っておられました。また、「デリカテッセン生駒事業所」の利用者の保護者からの「『調理場(加工場)』で就労支援を受けている」というお話と「申請書」の内容にも食い違いがあり、「奈良市指定障害福祉サービス事業等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例」に則った就労支援がきちんと行われていたのかどうか、逆に協会としても青葉仁会にご確認いただければと存じます。

残念ながら、青葉仁会はいまだに都市公園法に違反する行為を行っていたのかどうか、山麓公園において計画どおりの障害者就労支援ができるのかどうかという根本の問題について「生駒市と同じ」というばかりで、利用者にも市民にも説明しておらず、社会福祉法人としての責任を果たしていません。利用者ならびに福祉事業に携わる関係者の皆さまの不安を払拭するためにも、今回のいきさつについて説明責任を果たすよう、貴協会から青葉仁会に働きかけていただきますようお願いいたします。


 


by shiomi-makiko | 2016-08-07 10:22